06.16
Monday
2008

Runtime DNAで販売されているRender Studioを以前紹介しました。使い始めたばっかりだったので、詳しいレポートが出来たなかったのですが、今回Forum3Dに投稿した2作品をこれを用いて製作したので、活用方法など詳しいレポートをしたいと思います。

Render Studioは写真撮影のスタジオをVueで再現したようなもので、20以上のライト、背景Propsが設定されたVueファイルとして提供されます。このため、使用するためにはVueが必要です。予めライトが設定されているので、所定の位置にフィギュアを配置し、ライトの明るさを調整するだけで簡単に人物のライティングを行うことができます。


(RenderStudioの初期画面)

これ以外には、人物のライティングに適するように設定された大気と背景Props用のマテリアルと目のマテリアルが付属してきます。


(付属する大気、画面を真っ黒から明るいAmbient環境まで4段階に変更できる)


(背景用マテリアル)


(目のマテリアル)

ライトの位置が予め設定されているので、とても簡単にライティングを行うことができます。使用するフィギュアのマテリアルにもよりますが、かなりリアルに人物を描き出すことが可能です。これを使って製作した作品を下に掲載しているので、参考にして下さい。

私が面白いと思ったのは大気の設定です。室内や夜など画面を暗くしたいと思ったことはないでしょうか?ライティングの効果を知るには真っ暗な状態からライティングをしたほうがよいことがあるのですが、Vueでは例えば標準大気を用いて、太陽光を削除しても画面が真っ黒にはなりません。大気の設定が必要なのですが、ここまで極端なパラメータ設定が必要なんだなということが判りました。また、どの大気も光源のグローバル照明調整のパラメータである光源バランスと環境光の設定が同じでした。人物を綺麗に描き出す場合には、他の大気でもできるだけこの設定に近づけてやればいいのだろうなということが判り、結構参考になりました。このあたりの情報も金額に含まれると思いますので、詳細が知りたい人は購入して大気の設定を確認してみてください。

人物がリアルに描きだせるのですが、背景が寂しいこともあってなんとかできないかなと思って、いろいろと試してみました。まず、最初が写真との合成です。背景用Propsに背景を貼り付ける方法を試してみたのですが、なかなか思い通りの位置に背景がこないこともあって、高度なカメラ設定のバックドロップを用いることにしました。なお、背景はPhoshop ELを用いてボカシをかけるなどの加工をしています。Psdファイルのまま背景画像に指定すると、加工しながら合成ができるので便利だと思います。ちなみに、正方形の画像を使用する必要があるようです。


(高度なカメラ設定:カメラを選択してメニューを開き、オブジェクトの編集を選択すると設定画面を呼び出すことができる)


(背景との合成作品)

この作品では屋外を想定していることもあって、大気は標準で付属しているビックワンを使用し、背景と光源の方向を合わせてみました。屋外ということで影を濃くする必要があったので、他のライトの効果があまり顕著ではなく、使用例としてはあまり意味がなかったかなと考えています。Vueの被写界深度を用いて、フィギュアの一部をぼかし、レタッチソフトで修正したのですが、背景とのボケ具合とのミスマッチが気になっています。背景との合成では、このあたりも気をつけないといけないなと思いました。

次に、背景用Propsの代わりに室内用3Dモデルを配置してみました。Forum3Dのお題でレンダ■ファッションコーディネートに投稿するために製作したものです。ファッションセンスがあるなしは別にして、こちらはなかなか面白い作品になったかなと考えています。フィギュアはrealisticとMuscularの値を1.0にしたHiro3、衣装はAdzanさんがフリーで配布したものを使用しました。ちなみに、レッグベルト、ベルト、Tシャツの柄に同じテクスチャを用いています。Tシャツのテクスチャは市販のテクスチャとPhotoshopのブラシを用いて自作しました。



次回作はForumn3Dの一週年記念フリービー作品になると思うのですが、夜の場面を考えています。その作品でVueシーンでのRenderStudioの利用を試す予定にしています。リアルな作品ができるのはよいのですが、それだけマテリアル設定もシビアになります。個人的には、マテリアル設定をいろいろと変更して試してみることは嫌いではないのですが、Vueの質感設定のよさと機能的に出来ないことへの不満にも繋がっていると感じています。


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