Z値を用いた被写界深度〜GIMP編〜

2008.07.12 Saturday 01:24
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    被写界深度を使用すると、焦点があっている部分だけがくっきりと見え、他の部分はぼやけた感じとなります。実際のレンズや人の目は被写界深度があるので、被写界深度を使うことで、作品に奥行き感があるリアルな作品を製作できます。また、焦点があっている部分だけがくっきりと見えるので、製作者の興味の中心が何かということを作品を見ている人にはっきりと伝えることが出来ます。

    Vueでも被写界深度を設定することはできるのですが、レンダリング時間がかかる割にはノイズがのったような仕上がりとなります。Photoshopではレンズぼかしを使用することで被写界深度を表現できるそうなのですが、GIMPを用いて被写界深度を表現できないかなと調べてみたところ、プラグインを追加することで被写界深度を表現できることが判りました。今回はGIMPとVueの組み合わせを紹介させて頂きます。PoserでのZ値の取得については、Kyotaroさんが「Tips:PoserでのZ値の取得について」をForum3Dに投稿されていますので、そちらを参考にしてみてください。

    (1)GIMPとフォーカスブラープラグインのインストール
    今回使用するプラグインにはVer2.2もしくは2.4が必要です。GIMP2のことは「GIMP2を使おう」を確認してみてください。現在の最新バージョンは2.4です。このサイトで紹介されているプラグイン「フォーカスブラーv2.3」を使用します。インストールの方法とプラグインの使用方法は上記プラグインのページに記載されていますので、そちらを参考にして下さい。

    なお、使用方法を記載したページを参照すると、プラグインの最新版は3.2.3であることが判ります。これを使えれば良かったのですが、コンパイル環境が必要であることが記載されており、正直インストール方法が判りませんでした。このため、今回はv2.3を使用しました。使い勝手は大きく違わないと思います。

    (2)Z値(Zデプス)画像を用意する。
    被写界深度を使用する場合にはZ値(Zデプス)画像が必要となります。この画像は各オブジェクトまでの距離を示している画像で、Vueでは遠い位置にあるオブジェクトほど白く描かれます。Vueでは画像をレンダリングすると、Zデプスチャンネルに関する情報が同時に生成されます。メインカメラのすぐ上に「Z」と記載されたアイコンがあるので、それを押してみてください。それがZ値画像です。これを予めフォルダに保存しておきます。今回は以下の画像を使って説明を行います。なお、元画像をPSD 8bitで書き出したところ効果が上手く適用できませんでした。今回の元画像はBMPを使用しています。


    「元画像」


    「Z値(Zデプス)画像」


    「GIMPフォーカスブラーを適用したサンプル画像」

    Z値画像は、実はレタッチソフトで加工したものです。窓ガラス部分は、付近の壁と同じZ値を持つことになります。このため、窓ガラスの奥の景色に被写界深度を適用したい場合には、Z値を予め加工しておく必要があります。なお、窓ガラスに室内のオブジェクトが写し出されている場合には、その画像に被写界深度が適用されますので、別途方法を考える必要があります。このあたりの詳細については、今回は割愛させて貰います。

    (3)GIMP2でのフォーカスブラーを用いた被写界深度レタッチ
    GIMPを立ち上げて、被写界深度を適用したい画像(元画像)とZ値画像を読み込みます。元画像を選択→フィルタ→ぼかし→Focus Blurを選択すると、以下のようなウィンドウが開きます。もし、Focus Blurが表示されない場合は、プラグインが正常にインストールされていないので、再度インストールしてみて下さい。


    (GIMP Forcus Blur)

    MainのタグのDistance Mapにチェックを入れ、Z値画像を指定します。焦点があう箇所は一番したのForcusで調整することもできるのですが、プレビュー画面で焦点をあわせたい箇所を中クリックすることでも指定できるので、こちらのほうが簡単でお勧めです。Model and Radiusでぼかし方を指定します。ぼかし方の違いにより、以下のような効果を得ることができます。Ringは明るい部分が綺麗な輪になるので、夜景をぼかす時に役立ちそうです。これ以外にもブラシを用いたぼかしを適用することも可能です。「GIMP2を使おう」に記載されているGIMP2.4の機能紹介によればPhotoshopのブラシを使えるようになったらしいので、他にも面白い効果を得ることができるかもしれません。


    (左から順に、Flat、Ring、Concave、Gaussian:値はすべて20)

    (4)コメント
    インターフェースが独特なのですがフリーで高機能なので、最近はGIMP関連の機能を紹介しているサイトも増えました。完全に移行できればよいのですが、使い慣れたソフトから離れるというのは、なかなか難しいものです。他にも面白いプラグインを見つけたので、また機会があれば紹介したいなと考えています。
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    おもにPoserとVueを使ってます。 今回は参考にさせていただきました。
    • LOVELY&HOLY
    • 2008/11/10 1:43 AM
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