棚田の夕暮れ製作日誌(その1)

2009.08.13 Thursday 15:39
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    今回より棚田の製作について何回かに分けて記載したいと思います。以前に紹介したのですが、HONEYさんが田圃の製作についてTipsを記載していますので、そちらも参考にして貰えばと思います。まず、棚田の製作が難しい理由なのですが(1)高度マップの製作において、ぼかしをかけると角や交点の部分が高くなるという現象が起きる(2)想像だけで製作すると、ありえないような棚田となってしまうという2点があります。(2)については、棚田の製作過程の中で紹介することにして、今回は(1)について記載したいと思います。(1)については以前「Vue地形の製作〜ぼかしに注意〜」で紹介した記事も参考にして貰えばと思います。

    Vueではレタッチソフト等で高度マップを描き、地形エディタの画像を開いて、それを読み込むことで地形を製作することができます。Vueで読み込む高度マップは、PSDファイルを直接指定することができるので、PSDファイルを扱うことができるレイヤー機能を有しているレタッチソフトを使用して下さい。ちなみに、今回の検証では、Photoshop Elements 5.0を使用しましたが、実際の棚田の製作には使い慣れているPaintShopPro 9.0を使用しました。


    (地形エディタで製作した地形)


    (高度マップ:レイヤー2(上)が白:レイヤー1(下)が黒)

    このままではあぜ道が切り立っており、現実感がないのですそに向かって広がるような形状にする必要があります。このため、高度マップにおいてぼかしをかけることになるのですが、ぼかし(ガウス)半径5pixcelを2D画像に適用しVue地形エディタに取り込むと、以下のような地形となってしまいます。


    (高度マップ:レイヤー2(上)が白にぼかし(ガウス)半径5pixcelを適用:レイヤー1(下)が黒)


    (ぼかしをかけた2D画像で製作したVue地形)


    (地形エディタ)

    実際の地形や2D画像では判りにくいのですが、地形エディタを見ると線が交わる所が高くなっていることが判るかと思います。この現象はぼかしという処理を適用すると多かれ少なかれ起こるようで、ぼかし(強)などを何度か適用してからVueに取り込んでも同様に線が交わる所が高くなるという現象が起こります。また、実際にやってみるとよく判るのですが、ぼかすことによりあぜ道の高さも低くなってしまっています。棚田など精密な高度マップを描くときには、ぼかしをかけるたびに高度が変化することは避ける必要があります。

    解決方法なのですが、実は結構簡単でぼかした画像だけでなく元の画像を併用ことで解決することができます。以下のように処理した個々のレイヤーを一番上から順に重ねてください。ぼかすと色がうすくなるので、ぼかした画像を3枚かさねて使用しています。

    高度マップの製作方法
    レイヤー3〜5:レイヤー2をぼかし(ガウス)半径5pixcelで処理した画像(チェック柄の部分は透明)


    レイヤー2:田と白で記載した画像(チェック柄の部分は透明)


    レイヤー1:背景(黒)

    上記の順にレイヤーを重ねたPSDファイルを画像として読み込むと、以下のような交点や角が盛り上がっていない地形が製作できます。また、あぜ道の高度も変化しません。高度マップは複雑になるのですが、棚田においても元画像を製作した後のぼかしの処理は、上記で紹介した方法とほぼ同じです。このことより、高度マップを描くときには、PSDファイルを扱うことができるレイヤー機能を有しているレタッチソフトが必要であることが判ってもらえるかと思います。


    「地形エディタで読み込んだPSDファイル」


    「画像を読み込んだ直後の地形エディタ」


    「上記手順に従って製作した地形」

    今週のつぶやき
    梅雨は明けたのですが、はっきりしない天気が続いています。花火のあった日はどうにか天候が持ったのですが、昨日の夕方から雨が降り出し、本日もどんよりとした天気です。流星が最も多く出現する「極大」が日本時間の13日未明(12日の深夜過ぎ)にだったそうなのですが、残念ながら曇りでした。今日も小雨が降っていて今年は難しいかななどと考えています。
    Comment
    Rasさん、こんばんは。
     
    棚田の作成方法や、Vue7の新機能の紹介第二弾・・・楽しみにしておりましたよー

    ガイドブックも持っておらず、マニュアルも読むことが嫌いで、ちょっと意固地になっておりましたが、ここでいろいろ学べると思うと、実にありがたいです。
    地形の編集も、あまりしたことがないので、参考にさせていただき、今後何かに応用出来れば・・・と思っています。

    最近になって、ようやくもっとVueの機能をいかしての作品作りがしてみたいと思い始めました。
    ・・・というのも、C3Dですごい作品をたくさん拝見し、その中に投稿するとなると このままでは恥ずかしすぎると思ったからです。
    そして、Rasさんの『棚田の夕暮れ』!!
    私にとってすごく良い刺激になりました。

    ありがとうございました。



    • てつ
    • 2009/08/14 8:32 PM
    こんばんは、てつさん。

    丁度昨日Blogに記載した作品の仕上げにかかっていたことと、記載する順序を変更したので、公開が遅くなったのですが、その2を記載しました。その2と同時にその3も半分程度記載していましたので、さっき仕上げました。明日には公開の予定です。その4はまた、期間が開くかもしれませんが気長にお待ちください(^^;。

    >C3Dですごい作品をたくさん拝見し、その中に投稿するとなると このままでは恥ずかしすぎると思ったからです。
    てつさんはいまのままでも十分に雰囲気のある作品を制作されていますから、さらに技術を磨かれるときっと凄い作品を製作されることでしょうね。楽しみにしています。

    もし気が向けばなのですが、Blogで製作日誌を記載して貰えば、とても嬉しかったりします。こんなことを言うのは何なのですが、製作日誌を記載していると新しいことをやらないと日記が続かないので、モチベーションやスキルアップには役に立っているかなと感じています。もちろん、これどうだったけと昔やったことを自分で思い起こすのにも役に立ちますよ(^^;。

    私はVueでは最近メモリを限界まで使う作品が増えてきていることもあって、画像を別々に書き出して合成するレタッチに力を入れようかなと考えています。ウィンドウス7が発売され安定性してからと考えていたのですが、64bitパソコンを真剣に考える時期なのでしょうね。

    >そして、Rasさんの『棚田の夕暮れ』!!
    私にとってすごく良い刺激になりました。
    自分でも頑張ったなと思える作品でしたので、てつさんの刺激になったのであればなりよりです。この作品では印象的な空を描きたかったので、てつさんが配布されていた大気の雲の表情を参考にさせて頂きました。最新作の「The lakeside castle」も空の表情がいいですね。私はあまり空の表情に拘ってこなかったので、とても刺激になっています。空の表情をもっと研究したいなと考えています。
    • 銀狐(Ras)
    • 2009/08/15 12:33 AM








       
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