09.30
Saturday
2006

VueやPoserを使い始めて、約5箇月が経ちました。普通は描きたいラフ案が頭にあって、それに近いものを表現しようとしてきたのですが、市販のフィギュアを使用しているため、そのイメージに助けられることも少なくありませんでした。

無地のキャンバスにペイントしてイラストを製作している時には、根気が続かず完成しないことも稀ではありませんでした。しかし、VueやPoserを使ったイラスト製作では、結構長い間一つのイラストに時間を掛けることがあります。イラストと会話しながら製作していくような感じがして、その過程も楽しいのだと最近思うようになってきました。

そんなこともあって、フィギュアの紹介を兼ねて、特定のフィギュアを使ったCGを製作してみたいと思います。どこまで続くかは判らないので、?がはいっています。ちなみにアフィリエイトとは全く関係ありませんので、私には一銭も入りません。今回は「Wild Hunt: Wildenlander for Michael 3」です。



一周年記念イラストで戦士を登場させたかったので、購入したのですが、最終的に別のフィギュアを使うことになりました。個人的にはその名の通り野生的な感じが気に入っています。ちなみにヘアは付属していないので、イメージに近いMihai Hairを購入しました。今回は使用していませんが、別途マントがついています。

今回はフィギュアに暗殺者のイメージがあったので、以下のようなCGを製作してみました。Poserでレンダリングしてもよかったのですが、天空から月の光が差し込んでいる夜の風景を製作したかったので、Vueに取り込みました。VueはPoserのフィギュアを取り込めるのですが、ライティングも一緒に取り込めればいいなと感じているのは私だけなのでしょうか……



使用したソフト:Vue5、Poser6
フィギュア:M3Wild Hunt: Wildenlander for M3Trinity AtriumMihai HairV3

フィギュアがはっきり判るようなイラストを製作しないとフィギュア紹介の意味はないのですが、特定のフィギュアを使ってイラストを製作することが目的ですのでご了承下さい。


09.24
Sunday
2006

今回のアルファ平面の活用例はペイントソフトGIMP2.Xで星空を製作する方法です。Vueで標準で用意されている大気には夜空として使用できるものは少なく、またエディタでも星の数が指定できる程度の機能しか付属していません。このため、アルファ平面で夜空を製作してみました。ちなみに、花火は自分で撮影したものを組み合わせた画像を製作し、アルファ平面で表現しています。



Vueでカメラを引いていくと判るのですが、空は半円形のドーム上に投影されています。大気エディタを開くと環境マッピングというものがあり、写真をこのドーム上の空に貼り付けることができるようになっているのですが、360度を覆うように画像が貼り付けられるので、かなり横長の画像を用意する必要があります。アニメーションを製作するのでなければ、アルファ平面で製作したほうが直感的に製作しやすいのではないかと思います。

まず、GIMP2.Xの紹介です。上記のイラストはGIMPの機能を利用しました。vectorではGIMP1.2がダウンロードできるのですが、レイヤー機能が充実して いないのでお勧めは出来ません。GIMP2.Xは以下のページからダウンロードできます。PCを更新してから再度最新版をインストールしたのですが、バージョンが上がって最新のGTK+ 2 for WindowsをインストールしてもScript-Fuが正常に働くようになったみたいです。

Installers for GIMP for Windows

今回はキャンバスのサイズを750×750としました。黒で塗りつぶし、ノイズを加えたり、ランダムに点を描きます。GIMPのフィルタ>ライト効果>きらめきを使って、星のいくつかを煌かせます。星の数が少ないとき等はレイヤーをコピーして右や左に回転させて、スクリーンなどで重ね合わせると、簡単に星の数を増やすことが出来ます。次に、フィルタ>下塗り>雲>ソリッドノイズで星雲を描き、重ね合わせます。今回は加算で30%程度を採用しました。



後はこれをアルファ平面として遠景に配置するだけです。ただし、大気エディタで天球の全体色を白もしくは薄い水色程度にしておかないと、星が白く輝かないので注意して下さい。ちなみに、私が夜の風景を製作するときは、サンシャインの大気を利用して、カメラの後処理でカラーパースペクティブに黒を指定して暗くする方法をよく利用します。ただ、今回は大気のグローバルライティング調整の露出を-0.40、カメラの露出を-0.50、さらに後処理で明度を-0.10として全体を暗くする方法で製作しています。


09.16
Saturday
2006

9月20日で本家サイトが一周年になるため、TOP画像を新しいものに差し替えました。ある方から、以前公開したシルフが気に入りましたとの感想を頂きましたので、製作してみたいCGの中からシルフをイメージするものを選択しました。化け物と戦って傷つき、力尽きた戦士の前に精霊が現れたというシーンをイメージしています。

今回はいろいろと苦労しました。まず、化け物の配置です。闇に倒れているシーンなので、暗い中で照らし出された一部で化け物であることが判らなければなりません。それにメインである戦士と精霊の邪魔にならないよう配置する必要がありました。

さらに難しかったのが精霊の質感です。アルファ平面で表現していたのですが、ノイズが消しきれなかったり、全体的にぼけた感じが修正しきれなかったので最終的に3Dで製作しなおすことにしました。けれど質感およびそれが微妙に変化していくのを表現するのが大変でした。今週一週間かかって、それを修正していました。質感が発光する割合を部分ごとに微妙に変えています。合成質感を多用したのですが、その表現力はすごいなと感心させられました。戦士の血のりも実は合成質感で表現しています。このような理由により公開してもからも何度が差し替えを行いました。修正の多い作家故、ご了承ください。



これを製作してみてPoserに標準で付属しているフィギュア用の衣服が極端に少ないということを感じました。特に中世やファンタジー色の強いものは極端に数が少ないのではないでしょうか。フィギュアを変形させるのは楽なのですが、イメージに近いものがないので、戦士は結局DAZのM3を使用しました。G2ジェームスが販売されたのですが、今後衣服が増えていくことを期待したいですね。

先週、土日は所用で九州まで出かけてたため、疲れが残って結構しんどい一週間でした。ちなみに本家サイトは一周年ですが、特に何をする予定もありません。今後もまったりと続けていこうと考えておりますので、これからもよろしくお願いします。