12.31
Friday
2010

2010年も残すところあと数時間となりました。この記事を読んでいる方は、新年を迎えているかもしれませんので、年末年始のご挨拶とさせて頂きます。2010年はお世話になりました。2011年も宜しくお願いいたします。

年末には帰省するのが常なのですが、引っ越して実家が近くなり帰省も楽になりました。そんなこともあって、昨日までサイトのバナー用画像を製作していました。購入した薔薇の植生を使用して製作したのですが、Vueで影の中の白いオブジェクトを上手く表現するのは難しいですね。結局は、細長い画像で上手く雰囲気が伝わらないこともあって、バナー用画像は別のものを使用し、この画像はCW背景用素材として提供することとしました。





2010年は転勤や引越し、それに伴ってサイトを移転する等何かと忙しない一年でした。一年の計は元旦にありといいますが、2011年の計画は、これからじっくりと考えたいなと考えています。ただ、あまりVueに拘りすぎることなく作品制作ができたらいいなと考えています。


12.14
Tuesday
2010

数日使ってみただけなのですが、Vue9Trial(complete)の使用感を記載したいと思います。HONEYさんもVue9(infinite)の使用感を記載されていますので、興味のある方はそちらも参考にして貰えばと思います。Vue9completeの新機能については、e-onのサイトを参考にして下さい。

(1)大気設定
Vue9では雲レイヤーがオブジェクトとしてワールドブラウザに表示されるようになり、回転や移動などが簡単にできるようになりました。サンプル画像は、Vue9とVue8で同じ大気を使ってレンダリングした画像です。市販の大気でゴッドレイが設定されています。これまでは上手く雲の切れ間を太陽の近くに持ってくるのは大変だったのですが、これが比較的簡単にできるだろうと思いました。


Vue9(大気:My Beaberton from 12 the easy way)


Vue8(大気:My Beaberton from 12 the easy way)

また、雲の形状をランダムに変更できるようになっています。雲は大抵の場合、Vueの関数を使っているのですが、形を大きくかえるのは結構面倒だったりします。個人的にはこのランダマイズの機能がポイント高いなと思いました。


ランダマイズの機能(質感にも同じ機能が付属しています)

(2)地形編集エディタ
Vue9では地形編集エディタにブラシエディターが付属するようになりました。これによって操作性がかなり向上しています。個人的にはマスク機能(フリーズマスク)がポイントが高いなと思いました。マテリアルの設定と地形編集が同時に可能となり、複数マテリアルの塗りわけにも対応しています。他には縦方向に引き伸ばした地形のメッシュが粗くなってしまうのを細分化できる機能として「リトポロジー」という機能が付属しました。メッシュが細分化されるのはよいのですが、地形自体もなだらかになってしまうのである程度の大きさが必要なようです。下記の画面は標準地形の編集エディタなのですが、直接生成地形では、一部の領域のみを抽出するという機能も付属しています。


標準地形の地形編集エディタ

(3)リライティング
レンダリングした後でライティングを調整できるという機能です。Vueに人物を取り込んでライティングを行っている人には嬉しい機能ではないかなと思いました。使用する場合はレンダリングの前にレンダリングオプションのリライティングの機能を使用するにチェックを入れておく必要があります。

(4)感想
使用感としては嬉しい機能が付属しているVue9だと思いました。最大の懸案事項であったビデオボードGeForce GTS250(1GB)が推奨でないという問題が気にかかっていたのですが、OpenGL(Shader4)の表示でも問題なく動作しています。

他にはCornucopia3dで購入したコピープロテクトがかかったアイテムが全く読み込めませんでした。Vue8の時にはC3Dから再ダウンロードすると読み込めるようになったのですが、Vue9Trial版ではこの再ダウンロードしたアイテムも読み込めません。Forum3Dにスレッドをたててみたところ、「Vue9 pioneeで試してみては?」という提案があったので、早速試してみたところ、問題なく読み込めることが判りました。Trial版ではC3Dのアイテム表示を切り替えるゴーストやC3Dのマークが表示されず削除されていますので、Trial版の仕様のようです。

Vue6以上のバージョンのInfiniteを所持している場合、現在$99でVue9completeにアップグレードできるので、購入してもよいかなと考えています。ただ、Vue9ではVue8と同様に、Vue7Infinite以降のバージョンに付属している植生は使用できなくなりますし、植生付属のマテリアルも使用できません。このアップグレードを選択しようと考えている方は、ご注意ください。

今日のつぶやき
本文にも記載したのですが、Vue8にしてから読み込めなったC3Dアイテムをほぼ一日かけて再ダウンロードして、Vue8completeでも正常に読み込めるようになりました。C3Dではすべてのアイテムを一括でダウンロードできる機能があるのですが、ダウンロード回数が減ってしまいます。Vueから購入したアイテムや植生を直接読み込むとC3Dのダウンロード回数を減らすことなく一度購入したアイテムを再ダウンロードできますので、この方法を参考までに記載しておきたいと思います。
なお、この方法ではインストール時に指定したフォルダに直接アイテムがダウンロードされます。該当するフォルダ内に読み込めないと表示されるアイテムがある場合には、該当するフォルダ内のアイテムを予め削除しておいて下さい。アイテム表示をC3Dマークに切り替えた時に、購入済みアイテムにも同じマークが表示されていれば準備OKです。

(1)C3Dにユーザー登録
通常はVueを購入しているときに済ませているかと思いますので、詳細は省略します。

(2)C3Dフリーアイテムをダウンロード
Vueから直接C3Dアイテムを読み込む場合には、Vueに予めC3DのIDとパスワードを登録する必要があります。これを登録しないと購入したアイテムでも「ダウンロードできません」と表示されます。フリーアイテムをダウンロードしようとすると、このダイアログが表示されますので、IDとパスワードを登録を入力してください。


C3Dフリーアイテムのダウンロード画面

(3)C3Dアカウントを$20程度購入する
C3DのサイトのMy Accountのページの一番下にMake depositからC3Dアカウントを購入します。再ダウンロードの場合、ダウンロード回数が0でなければ、二度目の課金はないのですが、通常の購入と同じ機能を使用しますので再ダウンロードするアイテム以上のアカウントが必要となります。ちなみに、アカウントが足りない場合は、アカウントを購入する警告が表示されて次のステップに進めなくなります。

(4)再ダウンロードするアイテムをダブルクリック
アイテムにC3Dのマークが表示されていることを確認し、アイテムをダブルクリックします。アイテムがC3Dで購入できることが記載されたダイアログが表示されますので、OKをおして次に進んでください。価格などアイテムのクレジットが表示されますので、Amount of Pay(お支払い額)が0.00と表示されていることを確認し、Get item(購入する)のボタンを押してください。購入済みの場合は二度目の課金がないことを示すダイアログが表示されますので、Yesを押してください。未購入の場合には、購入代金と引き換えにアイテムのダウンロードが始まり、途中でキャンセルはできませんので十分注意して下さい。


アイテムの購入画面(購入済みであることも確認できる)

(5)注意事項
ダウンロード回数が減らすことなく、再ダウンロードできるのですが、Bundles(複数アイテムが同梱されたもの)については、この方法を使用するとダウンロード回数が残っていたとしても、アイテムを購入したのと同じ処理がされてしまいます。この場合には(4)のAmount of Pay(お支払い額)が0.00が表示されませんので、C3Dサイトからアイテムを手動でダウンロードして該当するフォルダに保存してください。

(6)コメント
沖野さんのホームページを確認する機会があったのですが、C3DのコピープロテクトがかかったアイテムはVueバージョンアップに伴って読み込めなくなるという現象が過去にも発生しているようです。最近は安売りなどで買いやすくなっているのですが、快適に操作したいのであれば、C3Dのコピープロテクトアイテムには極力手を出さないのが懸命だなと思いました。


12.02
Thursday
2010

魅惑のDC展に参加してきました。作品の投稿期間は終了してしまったのですが、コメントは12月5日まで受け付けています。いろいろな方が力作を投稿されていますので、見ごたえのある楽しい展覧会になっているのではないかと思います。

私はseisui's First DC ShirtがForum3Dで配布されたこともあって、以前から一度やってみたいと思っていた透けシャツに挑戦してみました。と言っても市販のテクスチャを移植しただけなんですけどね。製作しながらタイトルをつらつら考えていたのですが、”あづ!”というフレーズしか思い浮かばず、しかも投稿した数日前から酷い風邪をひいてしまったこともあって、他のタイトルが思い浮かびませんでした。作品は風邪をひく前に完成していたのですが、着手しかけていた別の作品を完成させることはできませんでした。また、未完成作品が増えたな~


「夏男”あづ!”」(クリックすると大きな画像が表示されます)

今回は製作過程については一切コメントに記載しなかったので、こちらのほうで少しばかり紹介したいと思います。なお、DCの設定についてはForum3DでKyotaroさんが丁寧に解説されていますので、そちらを参考にして下さい。

(1)クロスグループの設定
Forum3Dにも投稿したのですが、seisui's First DC Shirtはソフトグループが3箇所設定されています。これをすべて解除するとオープンシャツになるのですが、一番上のソフトグループのみを解除(一度すべてを解除し、b02[P]、b03[P]を再度ソフトグループに選択)しました。これ以外にも、襟のエッジ部分をソフトグループに選択してDCを実行させています。

(2)DCシミュレーション
DC Shirtは標準的なM4にフィッティングする形状でしたので、0フレームでは標準体型をセットし、30フレームで筋肉質にしながらまず腕を下ろすという動作を行わせました。何回がシミュレーションを実行させた結果、腕を一度下ろしたほうが胸元がきちんと開くということが判ったためです。この後50フレームかけて完成画像のポーズへと持って行きました。腕を一度下におろしてから上にあげるという動作を体の前で行わせることで、DCを全体的にずり上げて胸元に大きな皺をつくらせています。

(3)テクスチャの作成
RMPで販売されているrg WetTshirt for V4A4G4Eliteのテクスチャを移植しました。拡散カラーに設定した画像の色を白黒画像とし、明るさとコントラストを調整することでBumpマップと透過画像は製作しています。


マテリアル設定(背中の部分は見えないので結構適当です)

(4)肌へのフィッティング
DCの衝突判定はオブジェクトの表面で行われるわけではなく、実際には衝突オフセットで設定した厚みの上で計算されます。このため、DCはオブジェクトからわずかに浮いた状態になります。透けシャツでは、これがはっきりとわかってしまうため、DCのシミュレーションが終了した後で、DC全体を98.9%に縮小しました。もう少し縮小したかったのですが、これ以上小さくするとオブジェクトをDCがつきやぶってしまうので、これが限界でした。これだけでも肩の部分などフィッティングは良くなっているように思います。


DC 縮小98.9%


DC 拡大縮小なし

(5)背景との合成
今回はVueで再度テクスチャの設定をしなおすのが大変そうだったので、人物をPoser、背景をVueでレンダリングした画像をレタッチソフトで合成しました。背景はVueのプリセットPool Resort(RMP)を使用しています。大気設定は光源の位置を合わせるため、太陽光の位置は変更していますが、Vueに付属している大気を使用しています。

人物の肌のウェット感もウェットマップではなく、ポストワークです。SkinVue6に付属していたWetマップを合成した画像の上からハードライトでレイヤーブレンドすることで効果を得ています。人物は影のみ別に書き出し、地面に落ちた影を青色にシフトさせるなどいろいろと手を加えているのですが、比較的うまく合成できたかなと考えています。

今日のつぶやき
そろそろ一週間になるのですが、風邪がなかなかよくなりません。作品を投稿された方でも風邪をひかれている方が少なからずいるようです。皆さんもご自愛ください。この土日に体力と気力が回復していたら、クロスグループの記事をF3Dに投稿したいなと考えています。